
「ウェブサイトのプロフィール写真、いつ撮ったものだろう…?」
ふとそんな疑問を抱えながら、ご自身のホームページを見返していませんか。弁護士や税理士など士業の先生方は、Web上のイメージが依頼者の第一印象を左右すると言っても過言ではありません。
とはいえ普段の業務に忙殺され、「写真撮影を意識する余裕なんてない」という声も少なくありません。
しかし実は、プロフィール写真一つで“信頼感”や“専門性”に大きく差がつく時代になっています。
今回は、弁護士や士業の方々が抱える「写真が古い」「もっと伝わる写真にしたい」というお悩みを解決しつつ、どのようにしてプロフィール写真を撮り直せば良いか、そのコツをご紹介します。
ビフォーアフターが物語る信頼度アップ
ここで、実際にプロフィール写真の撮り直しを行った事務所の事例を想像してみましょう。
事例:10年ぶりに写真を更新した法律事務所A
- Before:
10年前のスーツ姿。当時は流行だった髪型やネクタイだったが、今見るとやや古めかしい印象。写真の画質も低く、背景が暗い。 - After:
プロのカメラマンに依頼してオフィス内で撮影。
事務所名入りの棚や法律書が背景に映り込み、“専門性”をさりげなくアピール。表情も柔らかい笑顔に整え、照明をしっかり当てることで明るくクリアな仕上がりに。
写真を新しくした当初、担当者は「そんなに変わるかな?」と半信半疑だったそうです。
ところが、ホームページ公開後1か月も経たないうちに、初回面談への予約が明らかに増加。
問い合わせフォームからの質問内容も具体的になり、「この先生なら詳しく話を聞いてくれそう」といったコメントをいただくことが多くなりました。
つまり、写真を変えるだけで“相談を検討する候補”に入れてもらえる可能性が格段に上がるのです。
写真撮影のコツ①:ストーリー性を意識する
写真撮影と聞くと、「とりあえず正面を向いて撮ればいいんじゃないか」と思われがちです。
しかし、これからのプロフィール写真には“ストーリー性”が求められます。
「専門家としてクライアントを支えたい」「話をじっくり聞いて、適切な解決策を提示する」という先生方の思いは、言葉だけでなくビジュアルにも表現できます。
たとえば、
- オフィスの相談スペースや応接室で、実際に椅子に腰かけてリラックスしている様子を撮る
- 法律書の並んだ本棚や事務所の看板を背景に、少し横向きのアングルで撮る
- パソコンや資料に目を通している横顔を撮る(自然な仕事風景)
こうしたシーンを選ぶと、見る人は「どんな雰囲気の事務所で、どんなふうに先生が仕事をしているのか」を想像しやすくなり、親近感を抱きやすいのです。
写真撮影のコツ②:自然な表情を引き出すための工夫
「人前でカメラに向かうと、どうしても表情が固くなってしまう…」と悩む先生は多いでしょう。プロのモデルでもない限り、カメラの前でリラックスするのは簡単ではありません。
しかし、ちょっとした工夫で自然な表情を引き出すことは可能です。
- 軽いストレッチや深呼吸をしてから撮影に臨む
- 撮影スタッフや同僚に雑談をふってもらい、会話の合間を撮る
- 普段よくお客様に見せる“優しい笑顔”を意識
とくに、撮影前に緊張をほぐすために時間をとるのは意外と効果的です。
たとえば、「最近のニュース」や「事務所で飼っている観葉植物の話」など、軽い話題で口角が自然に上がるタイミングを狙ってシャッターを切ると、堅苦しさが和らぎます。
写真撮影のコツ③:服装・ヘアメイクは“清潔感&時代感”が鍵
弁護士や士業という立場上、スーツやジャケットを着用するのが基本ですが、気をつけたいのは“時代感”です。
- 10年前のスーツスタイル(大きめの肩パッドなど)は、写真にするとどうしても古い印象を与えがち
- 黒や濃紺など定番色でも、デザインやシルエットが現代的かどうかで雰囲気が変わる
男性の場合、ネクタイも奇抜な柄よりは、控えめながらも上品さがあるものがベター。
女性の場合は、ナチュラルメイクを基本にしつつ、写真映えするよう少しベースメイクを丁寧にするだけでもグッと印象が変わります。
髪型も、撮影当日にプロのスタイリストや美容師へ依頼することで“写真映え”が全然違ってくるものです。
USPを際立たせるプロフィール写真づくり
USP(Unique Selling Proposition)――つまり、「自分(事務所)の強み」を写真で表現することを意識すると、さらに印象深いプロフィールになります。
- “企業法務に特化”しているなら、ビジネス街や企業ロゴが並ぶオフィス街を背景に
- “地域密着”をアピールしたいなら、地元の景色や町並みをさりげなく取り入れる
- “女性の悩みに強み”があるなら、柔らかい色調で、落ち着いた雰囲気の打ち合わせ風景を
写真と強みが一致すると、文章でいくら「うちの事務所は◯◯が得意です」と書くよりも、はるかに説得力が増します。
見る側としても「ここなら自分の悩みをしっかり理解してくれそうだ」と納得しやすいのです。
ホームページ全体との一貫性:内部リンクとデザインの連携
せっかくプロフィール写真を撮り直しても、ホームページのデザインや他のスタッフ写真と統一感がなければ、チグハグな印象を与えてしまいます。
- 事務所のコーポレートカラーやロゴとの組み合わせ
- 各スタッフの写真の撮影場所・構図の統一感
- 文章やコンテンツ内で写真を活かすレイアウト
これらを考慮しながら、サイト全体でブランディングを行うと効果的です。
さらに、プロフィール写真の下に「事務所紹介ページへの内部リンク」や「サービス内容ページへの誘導リンク」を用意すると、ユーザーがスムーズに他の情報にアクセスできます。
たとえば、
「もっと詳しい事務所の雰囲気はこちらのページでご紹介しています。ぜひご覧ください。」
という形で、関連コンテンツへさりげなく誘導するだけでも、回遊率アップにつながります。
ホームページの定期メンテナンスで“最新の自分”を伝え続ける
写真は一度撮れば終わり、というわけではありません。
- 法改正や制度変更が起こるごとに記事をアップデートするのと同じく
- プロフィール写真も2〜3年に一度は見直し
たとえば、ヘアスタイルが変わった、メガネをかけはじめた、事務所の内装をリニューアルした――こうした些細な変化も写真を撮り直すいいきっかけです。
常に“今の姿”をサイトに反映することで、潜在顧客に対して誠実さや新鮮さを示すことができます。
【まとめ】写真の力を侮らず、信頼感UPへとつなげよう
プロフィール写真は、ウェブ上の名刺と言っても過言ではありません。
専門家として積み上げてきた経験や知識は、しっかりした写真とセットになってこそ、初めてホームページ訪問者の“心”を掴む力を持ちます。
- ストーリー性を意識し、事務所の雰囲気や先生の人柄を表現する
- 撮影前の準備や服装選びで、清潔感や時代感を大切にする
- ホームページ全体のデザインとの統一感を忘れない
- 定期的な撮り直しを通じて、常に最新の魅力をアピールする
こうしたポイントを押さえるだけで、“プロフィール写真を替えただけ”なのにと思うほど大きな効果を得られるかもしれません。
プロフィール写真一つで、クライアントの心をグッと引き寄せるチャンスがあります。
最新の写真を使って、先生方の専門性や人柄を最大限にアピールし、より多くのご縁をつかんでいきましょう。