私たちの想い
これからのAI時代に、弁護士が自分を発信する意味
ここ数年、AIの進歩が大きく取り上げられ、テレビでもAI関連の話題を目にする機会が増えました。
認知度は高まっているものの、まだ「困ったらまずはAIに聞いてみる」という段階までは至っていないと感じる方も多いでしょう。しかし、テクノロジーやビジネスの最前線にいる人々はすでにAIを日常的に活用し始めており、今後さらに一般層にも普及していく可能性は十分に考えられます。
たとえば、DeNAの南場智子会長は業務効率化や生産性向上を目的に、PerplexityやNotebookLMといった生成AIツールを積極的に活用されています。
- Perplexityでは、「初対面の方について必読の記事は?」「この分野の最新情報は?」といった質問を投げかけ、短時間で重要な情報を収集。
- NotebookLM(Googleのサービス)では、自分専用のチャットAIを作成し、オリジナルのニーズに合わせたコミュニケーションや情報取得を行う。
こうしたAIツールを巧みに使い分けることで、必要な情報へのアクセス時間を大幅に削減し、ビジネスのスピードを高めているのです。
そして、弁護士をはじめとした士業もこの流れが全く無関係とはいえません。
ネット上にしっかりとした情報や実績がないと、将来的にはAIがその存在を十分に認識しづらくなる傾向が強まるでしょう。従来の検索エンジン対策だけでなく、AIにどのように参照されるかも意識した情報発信を行う必要がある時代が、ゆっくりと近づいていると考えています。
AI時代だからこそ見直したい:個々人でのホームページの価値
大手事務所だけが強い時代は終わりつつある
従来は、大きな広告予算をもつ法律事務所や専門家による大規模サイトが、ネット上で強い発信力を持つと考えられていました。
しかし、長年のインターネット普及によってツールやサービスが洗練され、選択肢が増えたいま、個人でも十分に競争力のあるホームページを作ることが可能です。もちろん選択肢が多い分、どれをどう使うかという複雑さはありますが、うまく選べば最低限のリスクとコストで、自分の専門性を発信する環境を整えられます。
未来の依頼者はネットに慣れた世代
「依頼者の中心は高齢の方が多く、ネットを使いこなしていないのでは?」という声も聞かれます。
しかし、数年・数十年の時を経ると、ネットに親しんだ世代は必ず高年齢層へ移り変わっていきます。
そのときには、AIやネットで弁護士を探す行為が当たり前になる可能性は大いにあり得ます。
規模の大小ではなく、「ネット上で明確に自分の専門分野や実績を示しているか」が、選ばれるかどうかの分岐点になってくるでしょう。
私たちが提案する「ブランディング」と「ホームページ運用」のベストプラクティス
1.魅力を的確に伝える“ブランディング”が重要
弁護士のホームページは、依頼者との最初の接触点になることが少なくありません。
そこで「他の弁護士とは何が違うのか」「どのような分野が得意なのか」といった情報を的確に伝えるためには、ブランディングの視点が欠かせません。
魅力や強み、個性を整理し、わかりやすく表現することで、依頼者に安心感と納得感を与えることができます。
2. 最新技術を“必要なときに”取り入れる
AIをはじめとしたウェブ技術は日々進化しています。
しかし、新しい技術をすべて取り入れればよいわけではありません。
必要性とタイミングを見極め、コスト対効果が見込める手段を選択することが大切です。
私たちは、最新ツールを常にウォッチし、弁護士のみなさまに合ったベストタイミングを一緒に考えます。
3. 古い仕組みを無理に使わず、柔軟にアップデート
インターネットの世界は移り変わりが激しく、かつては有効だった手法が急に陳腐化することも少なくありません。
「これはもう不要かもしれない」と思ったら、すぐに検証し、撤退や新しい手段への移行を柔軟に行う。こうした機動力があると、余計なコストを抑えながらホームページを最適な状態に保ちやすくなります。
4. 継続できる形で運用する
アクセス解析や問い合わせ数を分析して、効果を数値化する方法は数多く存在します。
ただし、測定・分析にはそれなりの手間やコストがかかるのも事実です。
ときには、最小限の運用だけでも十分な成果が得られる場合もあるでしょう。
私たちは、無理なく続けられる方法を大切にし、必要に応じてどこまで取り組むかを一緒に考えます。
弁護士のみなさまが「これなら続けられる」と思える範囲で戦略を組み立てることが、長期的な成果につながると確信しています。
私たちのビジョン:“選ばれる”弁護士の未来づくりを支援する
私たちは、士業サイト研究室をとおして「弁護士・士業の方々がネットで情報発信する価値」を広める活動を続けています。
技術やトレンドは急速に変化していきますが、「自分を伝えたい」「依頼者とつながりたい」という基本の想いは変わりません。
私たちはその想いを実現するために、ブランディングとホームページ運用を中心にサポートし、
- 早すぎる技術はあえて導入を見送り、コストに見合わなくなったものは見直す
- 効果がある手法は愚直に継続しながら、少し先を見据えた最適解を探究する
というスタンスで、皆さまが“選ばれる”未来づくりをお手伝いしていきたいと考えています。
ブランディング×ホームページ運用で、未来の依頼者とつながる
AIやネットを取り巻く状況は今後ますます変化していきます。
しかし、特殊な予算や大規模システムがなくても、いまは個人でも大きな可能性を得られる時代です。
- 自分の専門性をブランディングという視点で整理し
- ホームページという“自分のメディア”で情報を適切に発信し
- 長期的な視野で必要なアップデートを行う
この3つがそろえば、大手事務所とも十分に渡り合える発信力を作り上げることができます。
私たちは、これからも弁護士・士業のみなさまと共に、本当に必要な技術・手法を見極めるお手伝いを続けてまいります。